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中年弁護士の独り言兼備忘録

司法修習生は何を勉強すべき?各論(2022年版):留学希望者はやっぱりTOEFL

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さて、留学を経験した弁護士が上級者ぶって(全く上級者ではない)、これまでの失敗を踏まえて、英語の勉強方法について書いてみたい。

まずは留学を目指している人に対してのアドバイスから始めたい。このような人に対する回答はとてもシンプルでTOEFLの勉強を始めてみる、ということだ。TOEFLの勉強をすれば、聞く話すを含め、英語の4技能をバランスよく伸ばすことができると思う。また、ll.m留学の難関ははっきり言ってTOEFLだけと言っても過言ではなく(TOEFLである程度がとれれば(例えば、105点くらいが目安だろうか)、Top15のロースクールのどこかには必ずひっかかる)、司法修習中にTOEFLの勉強をしておき、慣れておくことは将来の留学にとって大きな意味がある。

さらに、司法試験で「勉強」慣れをしている皆さんであれば、「勉強」をすることは慣れていると思うし、なにより点数という分かりやすい目標ができるので勉強を続けるモチベーションにもなるだろう。受験時は過去2年までのTOEFLの点数しか使えないため、残念ながら多くの方は、司法修習中のテストの点数は留学のときには使えないが、司法修習中に例えば100点をとっておけば、留学前に勉強を再開したときに大きなアドバンテージになるはずだ。また、就職した事務所にどうもなじめなかったような場合でも、思い切ってさっさと留学に行き、キャリアを変えるという道もある。例えば、いわゆる町弁からキャリアを始めたとしても、ロースクールを経れば、企業の法務部や企業法務の事務所に転職することは(特に若手であれば)現実的な選択肢になるだろう。

さて、私のような平均的な日本人はTOEFLを始めて受験するときは面食らうと思う。私は英語に苦手意識ははなかったが、全然わからなくて(こんなに分からなかったのは高校の数学のテストぶり)60点くらいだったと思う。でも、安心して欲しい。日本の司法試験を突破してきた受験エリートのみんなであれば、TOEFLでもやることは結局一緒で、過去問を研究して、頻出する問題、単語、そして使いまわせる表現を覚えるということを愚直に記憶していけば、すっと点数はあがる。ただし、TOEFLも試験であるということ、すなわち「勉強」しなければ点数が伸びないということはよく覚えていて欲しい。私は何を勘違いしたか、1回目の受験のときは、仕事にかまけて勉強をせずにTOEFLに臨んでいた。そのため、まったく点数が伸びずに失敗に終わった。2年目は1年目の失敗を踏まえ、1日1問でもよいので問題を解くようにした。その結果、2年目は目標点であった100点を超える点数をとり、無事に東海外のロースクールに留学することができた。日々の勉強でTOEFLの点数は必ず上がる、これを肝に銘じて、いわゆる「勉強」をして欲しいと思う。

さて、では具体的なTOEFLの勉強方法について、一つだけTipsを紹介したい。なお、TOEFLの勉強方法を紹介している良質のブログ記事はたくさんあるので、より具体的な勉強方法はそちらを参考にされたい。

私がこのエントリーで唯一お勧めするのはAndy先生が主催するTOEFL勉強塾への参加だ。

andymina.blog136.fc2.com

この勉強塾は1日の短期集中型で、TOEFLの勉強方法、実際の解き方を習い、また、試験勉強のキーアイテムである過去問を大量にもらうことができる。

Andy先生の授業はスパルタだった記憶があり、授業でいきなりスピーキング問題を解かされた思い出がある。人前で英語を話すのがほぼ初めてだったので、帰り道は恥ずかしくて、穴があれば入りたい気持ちになったのをよく覚えている。しかし、この勉強塾は本当に効果的だ。

道のベテランがTOEFLの最短の勉強方法を教えてくれる。ブログで無料でTOEFLの勉強方法を探すこともできるが、個人の体験記はどうしても主観的なものとなってしまい、「その人」にとっては効果的だったかもしれないが、それがあなたにとっても効果的という保証はない、というものになってしまう。しかし、Andy先生の指導は毎年100名以上の生徒を見てきた結果であるので、あなたにも効果的な勉強方法である確率が高い。

そして、なにより素晴らしいのが大量の過去問を仕入れることができるのだ。これにより、僕らが18歳(人によっては12歳)からしてきた、過去問から問題の傾向を知り、分析をし、暗記するという王道パターンが使えるようになり、ぐっと合格点に近づくことができる!

また、値段も高いと書いたが、他の大手の予備校に比べると格安だ。大手の予備校は多くの授業と教材を提供しているため、十数万円、場合によっては数十万円という価格帯になっている。しかし、過去問から出題者のくせを見抜き、作問者の過去の研究から今年の問題を予想し、出題趣旨から出題者の意図を推論し、採点実感から求められる回答を妄想してきた我々のような受験エリートは、多くは不要である。過去問があれば、そのテストで何が求められ、何を勉強すればいいかはおのずから見えてくるはずだ。多くの授業などはいらないし、塾オリジナルの問題も不要な我々からすれば、Andy先生の勉強会で十分なのだ。

なお、私が受験したころは、Andy先生の授業は東京でのみ開催されていたが、どうやら今はネットで開催中で、全国どこにいても受講が可能なようである。

是非、将来留学を考えている司法修習生にはAndy先生のTOEFL勉強会を受講していただきたい。

なお、私はAndy先生の回し者ではないので悪しからず。。